糖尿病は治るのか

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皆様こんにちは、大石一二三です。

 

第一回目は「フコキサンチンの性質について」、第二回目は「フコキサンチンと糖尿病について」に続きまして、今回は「糖尿病は治るのか?」をお届けいたします。

例えば、Googleで「糖尿病」と検索すると、様々なサイトが表示されます。

治療法について書かれたページも少なくありません。

それぞれのページを良く読んで行くと気づかれることでしょうが、治療法と書かれているものの、治ると書かれているページはほとんどありません。

「ほとんど」と書いたのは、治ると書いている「健康食品販売業者」や「食事療法販売業者」のページがあるからです。

 

最初に結論を書きますと、現代の医療で糖尿病が治ることはありません。

サプリメントで治ったり、食事療法で治ったりすることもありません。

 

しかし、「糖尿病が治らないこと」と「健康的な生活が出来なくなること」は別です。

病気にかかっていても健康的な生活まで諦める必要は無いということです。

話を戻しまして、糖尿病が治らないと言う理由ですが

そもそも、「糖尿病が治る」とはどういう状態を指すのでしょうか?

 

そこが曖昧になったままでは、「治る」と書いている販売業者も、「治らない」と書いた私も同じになってしまいます。

「治る」という言葉がちょっと曖昧なところがありますので、もう少し細かく説明をすることにします。

 

それには、糖尿病について少し勉強する必要があります。

糖尿病とは、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が「正常だとされる値より高い」方を指す言葉です。また、一時的なものではなく「慢性的に」高いことを指します。

 

血糖値が高くなる理由にはいくつか考えられますが

  1. β細胞の死滅もしくは疲弊によって膵臓のインスリン分泌が減ってしまった。
  2. インスリンに対する体の反応が鈍くなってしまった。
  3. 1.2のどちらもあてはまる。

大きくは、この3つに分かれます。

(遺伝的にインスリンが分泌されなかったり、手術によって膵臓が摘出されたりと言った例はここでは除外しています。)

 

1~3までの状況に至った原因は人それぞれなのでここでは書きません。

どのような原因によって糖尿病になったにせよ、既に起こってしまったことよりも、これからどうするかが最も大事だからです。

 

さて、糖尿病が治る、というのはどういったことなのか、と言う話題に戻ることにしましょう。

 

「糖尿病が治る」と言うには、

  1. 死滅したβ細胞が再生する
  2. 疲弊したβ細胞が疲弊から回復する
  3. インスリンに対する体の反応を上げる

この全ての条件を満たす必要があると考えます。

 

β細胞が疲弊から回復したり、インスリンに対する体の反応を上げることは、現代の医療でも可能です。

 

特に、運動は非常に効果的にインスリンに対する反応を高めてくれますし、食事に気をつけることで、膵臓の負担が減り、疲弊から回復する可能性もあります。

 

ただし、このような場合は、血糖値の値もさほど高くなく、「糖尿病予備群」として、お医者様から運動や食事のアドバイスを受けるような方に限定されます。

 

多くの糖尿病患者様は、この段階を過ぎておられますのでどうしても、β細胞が減ってしまった状況の方が多くなります。

また、血糖値が高いと、ブドウ糖がタンパク質と結合する、いわゆる「糖化反応」という現象が起こりやすくなります。

 

糖尿病の方は血液検査の際に「HbA1c」という項目をチェックしておられると思いますが、HbA1cは糖化反応の代表的な例です。

ヘモグロビンというタンパク質にブドウ糖が結合したものを検出することで糖尿病の状態(血糖値の状態)をチェックするのが、HbA1cです。

 

この「糖化反応」ですが、反応の際に細胞や遺伝子が傷ついてしまうのです。

もちろん、β細胞も傷ついてしまいます。しかも、インスリンを作り出すβ細胞は「増えたり、再生したり」することがありません。(*1)

 

このことから、高い血糖値が更に膵臓の機能を低下させるという「悪循環」に入ってしまうのです。

 

冒頭で「糖尿病は治らない」と書いたのは死滅したβ細胞が再生しないことが最大の理由です。

 

さて、β細胞が元に戻らないことを理由に、糖尿病は治らないと書きましたが、健康的な生活を諦めなければならないのか?と言われればそんなことはありません。

糖尿病であっても健康的な生活は可能です。

「血糖値を管理する」事ができれば、糖尿病でない人と同じような生活をおくることが出来るのです。

 

もちろん、何らかの負担は必要で、病気が進行すればするほど負担は増える傾向にあります。

最も軽い状態であれば、食事を見なおして運動を継続することで健康的な血糖値を維持することが出来ます。

運動と食事の管理が必須とはいえ、治ったと言っても差し支えないくらいでしょう。

少し進んだ状態であれば、運動や食事に加えて、経口薬(口から飲む薬)を使うことで健康的な血糖値を維持できると考えられます。

 

中には、お薬だけでコントロールを考えておられる方もおいでになりますが、今までの生活習慣が膵臓に負担をかけ、糖尿病になったことを考えると、生活習慣を変えることが必要だと考えます。

膵臓にかける負担が大きいままであれば、糖尿病が進行してしまうからです。

その負担さえも薬でコントロールすることは可能かもしれませんが、アクセルとブレーキを同時に踏むような生活を続けるのが好ましいとは思えませんので、運動や食事の改善は取り入れるべきでしょう。

 

もっと進んでしまえば、運動や食事に加えてインスリンの注射を毎日しなければなりませんが、それでも血糖値のコントロールは可能です。

 

血糖値のコントロールを行う際に、フコキサンチンを始めとした健康食品やサプリメントを、「日常生活での負担を楽にする」または「その補助をする」ことで、より楽に健康的な生活をするために使うのは効果的です。

 

ただ、病状が進むほど「日常生活での負担が大きく」なりますので、糖尿病でない方と同じ様に過ごすのは難しくなると言えます。

 

出来るだけ早く対処をすることが、糖尿病患者の皆様が健康的な生活を送るために最も必要なことだと言えるでしょう。

 

(*1)現代の医療ではβ細胞は再生しないことが知られていますが、2014年10月にハーバード大学が行った研究発表では、幹細胞を使ったβ細胞再生に成功したとあります。ゆくゆくはβ細胞を再生させることで、本当の意味での糖尿病治療が行われる日が来るかも知れません。

 

From stem cells to billions of human insulin-producing cells

http://hsci.harvard.edu/news/stem-cells-billions-human-insulin-producing-cells

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