フコキサンチンとその類縁体のはたらき

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さまざまな働きのあるフコキサンチンですが、今回は糖尿病とフコキサンチンの関係についてラットでの行った実験についてご報告します。

1.糖尿病ラットへのフコキサンチン及びその類縁体のはたらき

フコキサンチンと血糖値の関係のページで記載した実験から、フコキサンチン及びその類縁体がレチノール結合タンパクとトランスサイレチンの複合体形成を阻害することが明らかにりました。

このことから、生体内でも同様の現象が起こるだろう考えられるが、ラットを使った実験によって血糖値にどのような変化が現れるかを測定してみました。

まず、高脂肪食によってラットにインスリン抵抗性やグルコース不耐性を生じさせることで、糖尿病状態のラットを準備しました。
上記のラットにフコキサンチン及びその類縁体を経口投与し、尿と血液中のレチノール結合タンパク質の変動を調べました。
さらに、その血糖値についてもその影響を測定した。

具体的には、

①4週齢のウィスター系ラット(♂)を高脂肪食(クレア社製)で8週間飼育し、血糖値が十分に上昇していることを確認

②体重1kgあたり1mgのフコキサンチン及びその類縁体を脱イオン水に混合して胃ゾンデで強制的に経口投与した。

③投与は12時間間隔で1日に2回とし、2週間連続した。

④フコキサンチン及びその類縁体投与前を0日とし、7日目と14日目にエーテル麻酔下にて眼底静脈から採血し、レチノール結合タンパク質と血糖値を測定した。
また尿中のレチノール結合タンパク質は、全尿で検討した。

⑤レチノール結合タンパク質は高レチノール結合タンパク質抗体(ダーコー社製)を用いたELISA法で、血糖値は血糖値測定キット(和光純薬社製)を用いて測定した。

その結果が表3になります。

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フコキサンチン及びその類縁体を経口摂取した結果、血清中のRBP減少するとともに、尿中へのRBP排泄量が増えていることがわかります。また、血糖値も改善しています。

このことから、細胞実験の結果と同様の現象が、生体内でも起こっていることが確認できたと言えるでしょう。

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